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インターネット犯罪について |
低額架空請求詐欺
パソコンや携帯あてに、毎日何通も架空請求詐欺メールが送られて困っている人はいないだろうか。
この架空請求詐欺メールに、またまた新手が登場した。請求額が妙に安い「低額架空請求詐欺メール」だ。
いままでの詐欺メールと内容はほぼ同じだが、特定の年齢層の間で急速に被害が拡大している点が特徴。
「中高生の中には、出会い系とかアダルト系の携帯サイトを見ている者も多い。
そこに架空請求メールが来ると、親にバレるという不安から支払ってしまうようです。
しかも、請求金額が中高生でも払えそうな低額なので、小遣いから出したり友達から借りて払ってしまうんです」
これまでは主に中年男性が狙われていた架空請求詐欺だが、請求金額を下げることで、
10代の中高生までもがターゲットになり始めたというわけだ。まだまだ判断力が未熟な年齢だけに、
いままで以上の被害が心配される。10代の若者が周りにいる人は、ぜひ注意を呼びかけてほしい。
無視できなくなった 低額架空請求詐欺
心当たりのない「架空請求」は無視するのが常識で、国民生活センターでもそのようにアドバイスしてきた。
しかし新手の架空請求はその「無視」を逆手に取った悪質な手口である
新たな手口は、内容証明郵便で「サイトの登録料・利用料の支払いについて」などとして、
登録料、利用料と調査費の支払いを求める督促状を送りつけてくる。
計27万円を請求( 少額訴訟の限度額に近い )するもの。
督促状を無視すると業者は「少額訴訟」を起こし、簡易裁判所から訴状と口頭弁論の呼び出し状が送達される。
しかし、これも「無視」し欠席すると、裁判では言い分や反論が伝わらないまま、即日審理が終わり、敗訴してしまう。
したがって業者は判決を盾に堂々と「正当な請求」だとして請求をしてくる。
偽装スパムメール
今だ減ることなく増え続ける「スパムメール」。
「特定商取引に関する法律」で、題名の冒頭に「※未承諾広告」の記入が義務付けられたが、
この義務を守らない業者はまだいる。それどころか、さらに悪質な方法でスパムメールを送る業者もいる。
もっとも多いのは「登録完了のお知らせメール」に成りすましているものです
ある日突然身に覚えのないサイトから「登録完了 ありがとうございます。」などというメールが届く
もちろん登録した覚えなど無いのだから配信停止請求をすると、
数日後から大量の「スパムメール」が配信されるようになる
またメールのタイトルも巧妙で Re: を付け返信かのように見せかけるものや
「久しぶり メグで〜す」や「覚えてる?久しぶりに会いたいな」、「頼まれてたやつ見つけたよ」など
内容を表示させたくなるように仕向けています
こういったメールに開封要求がきたらまずキャンセル(送信しないこと)
内容に配信停止があっても配信停止請求を出さないこと
現段階では 無視するしかありません
デジタル泥棒 通帳だけでも現金は引き出せる
ATMとキャッシュカードが普及した現在、通帳と印鑑を持って窓口で現金をおろす人は珍しくなった。
そんななか、通帳による出金トラブルが各銀行で相次いでいるという。
なんと、印鑑の押された通帳さえあれば、あるデジタル機器を使うことで、
通帳を持たずして現金が引き出せるというのだ
通帳の印鑑が押されてるページをデジカメで接写します。そして印影を取り出し、ペイントソフトで加工します。
パソコン上で印鑑を再現するんです。そのうえで出金票を自宅に持ち帰り、そこにプリンターで印影を印刷する
最近のプリンターは狙った場所に印字するピンポイント印刷が可能な機種が多い。
あらかじめプリンターにセットした出金票の印鑑欄を狙って印影を朱色で印字するのだという。
「あとは通帳の名前と金額を記入して、銀行窓口へ持っていくだけ。
たったこれだけで他人の財産を引き出せてしまいます」
押し貸し
最近、世間で問題となっている闇金融業者による「押し貸し」。
これは、相手に無断で現金を入金し、数カ月後に法外な利息の取り立てを行うという新手口だ。
この手口は主に、金融業者での借金経験者の口座情報を入手し、
彼らをターゲットに行われているが、現在、その情報入手経路が微妙に変化している。
なんと、ネット上に流れている口座情報が狙われ始めているというのだ
いままでのネット内では「クレジットカードの悪用」はあっても「銀行口座公開による犯罪」は
あり得ないと考えられてきた。口座情報だけでは、入金はできても出金はできないからだ。
しかし、「押し貸し」という新犯罪が生まれてしまった現在、ネット上の「安全神話」は崩れ去ろうとしている。
「口座番号」に対しても、今後は十分な警戒が必要だ。
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